製造業エンジニアの道

自分を伸ばし、会社を伸ばす自己革命

マインドマップで右脳を刺激

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マインドマップは、会社勤めのころ、アイデア検討の場で使っていたのですが、どちらかというと他人が使っているのを見よう見真似で使っていたというのが正直なところでした。

本来の意味や成り立ちなどを知らないまま、発言内容を関連付けながら整理していくツールなのだと思っていたわけです。

 

10日ほど前に、知り合いがマインドマップの講師をしていて、奨められるままに一日コースの講習会に参加してきました。

講師の方は、マインドマップを作ったというTony Buzan氏に直接教わったということで、最初に、世の中で使われているマインドマップは、亜流も多くて本来の意味を誤解しているものも少なくない、という話がありました。

 

マインドマップの活用方法は4つで、

  • 思考整理
  • イデア発想
  • 記憶
  • コミュニケーション

なのだそうです。

マインドマップの作り方として大事なことは、

  • キーワードをつなげていく(文章を書かない)
  • 色をたくさん使う
  • イメージ(画像、イラスト)を使う

ということで、特に私が使っていたものは、文章を書いていたように思います。

人々の発言の主旨を簡潔に書いていくようなイメージを持っていましたが、実は本家のマインドマップでは、文章は入れないのだそうです。

 

また、色やイメージも意外でしたが、実はマインドマップは脳の構造と同期するように考えられていて、右脳と左脳を効果的に使うようにするものだとの説明でした。

 

確かに、右脳を動かすというのはイメージを使うというのを聞いたことがあります。また、色も脳を刺激したり、記憶に残すためには重要なのだそうです。

 

右脳といえば、七田式というのが有名ですね。

幼少時から右脳教育をすると絶大な効果があるなどと言われ、七田式は子供の教育として広く知られています。

 

自分の右脳が動いているのか、以前、七田式の本を何冊か読んで試してみたことがあります。オレンジチャートというのがあって、オレンジ色の下地に、真ん中に紺色の丸が書かれているシンプルな画像です。

これを30秒ほどじっくりと眺めて、目を閉じると残像が残るのですが、元の色(オレンジの下地に紺色の丸)が残像として残っていれば右脳が動いているということらしいのです。

私は、何度か試してみたのですが、何度やっても残像は色がひっくり返ったもの(紺の下地にオレンジの丸)しか見えず、これはつまり右脳が動いていないのだそうです。

 

繰り返し訓練すると、少しずつ残像が元の色になり、しかも、その残像が残る時間がどんどん長くなるということで、右脳が活発に動くと、残像の色を自分で変えたり、形まで思ったように変えられるようになると、その本には書いてありました。

結局、当時は右脳があまり動いていないらしい、という事実を突きつけられて、あきらめて引き下がったのですが、ここでまた、右脳を使うという場面に出くわして、少しばかり腰が引けたのですが、反対に今度こそ、右脳の活性化に成功してやる、という想いも芽生えて講習を受けました。

 

話をマインドマップに戻します。

多くの人が経験があるように、文字や文章を記憶するのはなかなか難しいものがあります。でも、イメージや色は記憶に残りやすいですよね。

そのイメージや色と、キーワードが、書いた位置や周辺の他のキーワードと関連づけられると、キーワード同士がつながっていきます。

これは講習の中でも体験しました。

 

また、キーワードとイメージが並ぶことで、実はそこに書かれていない、他のキーワードやイメージ(どちらか一方でいい)が浮かんでくるのです。

これは、プレインストーミングにも似てるかもしれません。

イデアが他のアイデアを呼ぶというものです。

 

製品開発の中で、私が実践してきたアイデア発想は、課題に対して抽象度を高くしながら、近視眼的な見方を、様々なこと、様々な技術領域やビジネス領域に視点を広げて、他の領域からアイデアを借りてくる、ということをやって成果を出してきました。

 

もしかすると、マインドマップは、その考え方にプラスして、さらにアイデア発想を促進するものになるかもしれません。

 

マインドマップは、組織の中での強力なコミュニケーション・ツールになりえるものかもしれません。

講師は、マインドマップ以外でも先生業をしているとのことですが、生徒さんたちの悩みを聞くときに、マインドマップを使うのだそうです。

生徒が悩みについて話すことを、色で分けて、時々絵のようなものも書いて板書するのだそうですが、生徒さんは、それを見ているうちに、勝手に自分で解決策を見つけて納得して帰っていくことが、時々あるそうです。

絶対に解決できるとは言えないでしょうが、面白いエピソードですね。

 

さて、右脳が動くかどうかは別として、マインドマップを自分の仕事に活用したいと思うようになりました。

さて、どうすればいいか?

 

とにかくたくさん書いてみることと教わりました。

書き続けることで、自分で気付いていくことなのでしょう。

 

ということで、毎日、朝にその日のやるべきこと、つまりスケジュールをマインドマップで書くことにしました。

 

本来、カラーペンと画用紙を使って、手書きで書くのがいいのだそうです。

 

そういえば、パソコン文化になって、文字すら自分では書かなくなった現代人にとって、自分で鉛筆やカラーペンを使った”手書き”というのは、大いに脳を刺激するものかもしれません。

 

私も、講習が終わって10日間、毎朝起きると、画用ににカラーペンを使ってその日の為すべきこと(ToDo)をマインドマップに書き出します。

 

たった20分程度で、今日一日やるべきことをイメージとキーワードを使って表現します。これ、意外と気持ちいいです。

朝、まっすぐに画用紙に向かって、その日を創造し、それを自分なりに表現して自分に対して約束をする。

朝から、とても気持ちがシャキっとして、気持ちが昂ります。

 

ほんの小さなアクションですが、これは癖になりそうです。

 

冒頭の画像は、iPad用アプリ(Buzan公認アプリ)で作成しましたが、普段は手書きで書いてます。よそ行きにアプリを使ってます。

 

毎日、忙しい。

でも、忙しい中で、何か小さな、でも前に進んでいることを探している人!!

 

参考にしてください。